一次試験は筆記とリスニングの二つ。

準1級の試験は筆記試験90分，リスニングテスト約30分の合計約120分です。筆記試験が終わると，2分ほどの準備時間のあと，すぐにリスニングテストが行われます。

リーディングテストとリスニングテストは，すべてマークシート方式です。リスニングテストの解答時間は，1問につき約10秒与えられます。ライティングテストは記述式で行われます。

準1級の試験は，出題形式別に，筆記5題・リスニング3題の大問に分けられています。ここで，大問ごとの内容を見てみましょう。

筆記試験は90分で，リーディング41問，ライティング1問出題される！

大問1　短い文の空所に入る適切な語句を選ぶ問題　→25問

短い文や会話を読んで，（　　）に適する語句を選ぶ問題です。主に語い力が問われます。

 

大問2　長文中の空所に入る適切な語句を選ぶ問題　→6問

長文を読んで，長文中にある（　　）に適する語句を選ぶ問題です。主に読解力が問われます。2つのパッセージがあり，パッセージの長さはそれぞれ約250語です。

 

大問3　長文を読んで答える問題　→10問

長文を読んで，その内容についての質問に対する答えを選ぶ問題です。主に読解力が問われます。3つのパッセージがあり，パッセージの長さは300〜650語程度です。

 

大問4　英作文問題　→1問

指定されたトピックについて120〜150語程度の英作文を書く問題です。自分の意見とその裏付けとなる理由を，適切な語いと文法を使用しながら英文で論述する能力が問われます。

リスニングテストは約30分で，29問出題される！

Part 1　会話の内容についての質問に答える問題　→12問

会話と，その内容についての質問を聞いて，質問の答えを選ぶ問題です。問題冊子には選択肢が印刷されています（会話と質問は1度しか読まれません）。

 

Part 2　パッセージの内容についての質問に答える問題　→12問

パッセージと，その内容についての質問を聞いて，質問の答えを選ぶ問題です。1つのパッセージに質問が2つあります。問題冊子には選択肢が印刷されています（パッセージと質問は1度しか読まれません）。

 

Part 3　アナウンスなどについての質問に答える問題　→5問

アナウンスなどの日常生活で耳にする英文を聞いて，質問の答えを選ぶ問題です。問題冊子にはシチュエーションを説明する英文と質問，選択肢が印刷されています（英文は1度しか読まれません）。

英検準1級のレベルと合格ライン，攻略アドバイスはこれだ！

準1級は「社会生活で求められる英語」レベル！

日本英語検定協会の審査基準によると，英検準1級は「社会生活で求められる英語を十分理解し，また使用することができる」レベルです。目安としては大学中級程度とされています。

配点は３技能均等！

リーディング，ライティング，リスニングそれぞれの技能で問題数は異なりますが，配点は均等になります。各技能ごとにスコアが表示され，その合計が合格基準スコアに達していれば合格です。準1級の一次試験の満点スコアは2250点，一次試験の合格基準スコアは1792点です。したがって，「ライティングは捨てて，リーディングとリスニングで勝負！」といった作戦で試験に臨んでも意味がありません。

ただし，スコアは統計的手法を用いて算出されますので，正解の数がそのままスコアになるわけではありません。

英検は出題パターンが決まっている！

英検の出題パターンはある程度決まっているので，そのパターンを徹底分析し，よく出るポイントをおさえて効率よく学習することが大切です。また，過去問や予想テストを何回も勉強すれば，問題のパターンもよくわかりますし，本番になってもあわてないですみます。

さまざまなテーマの英文が出題される！

準1級の出題内容は「大学中級程度」です。文系，理系を問わずさまざまなテーマの英語長文が出題されるので，よく出る単語・熟語をしっかり覚えましょう。また接頭語・接尾辞などの単語のパーツや文脈などに注意して，知らない単語の意味を推測する力も重要になります。

傾向と対策をしっかりおさえて，英検準1級合格を目指そう！

いかがでしたでしょうか。今回紹介した英検準1級の傾向と対策をおさえたうえで勉強すれば，合格が見えてくるはずです。がんばってください！